どんなカクテル?
カクテルの王様とも称されるジンをベースとするカクテル。
無駄を削ぎ落としたシンプルな構成ながら、その味わいは作り手によってまったく異なるとされ、
まさにバーテンダーの腕が問われるカクテルです。
キリッとした口当たりと、わずかなベルモットの香り、そしてグラスに添えられるオリーブやレモンピールの演出——
そのすべてが、知的で洗練された一杯を作り上げます。
名前の由来は?
由来にはいくつかの説がありますが、以下の2つが特に有力とされています。
- 「マルティネス(Martinez)」というカクテルが起源
→ 甘口のベルモットを使ったクラシックなカクテルで、マティーニの原型とされる存在です。 - イタリアの酒造会社「マルティーニ・エ・ロッシ社」が名付けた説
→ ベルモットの製造元であり、サントリーの宣伝部に所属していた作家・開高健が
「自社製品を広めるために“マティーニ”という名前を使って流行させた」と著書で記述しています。
その他の説としては:
- ニューヨークのホテルのバーテンダー「マルティーニ氏」が考案した説
- 「ジン&イット(ジン+スイート・ベルモット)」をドライ・ベルモットに替えた派生カクテルという説
- さらには、現在ではジンやベルモットが入っていなくても、マティーニグラスに入っていて、そう呼ばれればマティーニという、かなり自由な定義も広がっています(例:エスプレッソ・マティーニ、フレンチ・マティーニ など)
いずれにしても、歴史・文化・スタイルの象徴とも言えるカクテルであることは間違いありません。
いつ飲む?どんな人に?
洗練された雰囲気をまといたい夜に、知的でクールな印象を演出したい時に。
強めのアルコールとともに、グラスの中には沈黙や哲学、少しのスリルが潜んでいます。
まさに大人の美学を体現する一杯。
1日の終わりに、自分を整えるような感覚で味わうのもおすすめです。
レシピ
- ジン 90ml
- ドライ・ベルモット 10ml
- オリーブ 1個(グラスに沈める)
- ステアして、カクテルグラスへ
- 最後にレモンピールを軽く絞る
マティーニの度数はだいたい約35%くらいです。
マティーニには数多くの種類、レシピが存在し、その数なんと300種類以上もあると言われるほど。
カクテル言葉
知的な愛
棘のある美しさ
誕生日:3月16日